真ん中の話

トムとジェリーの1話目と3話目の間で放送されていたテックス・アヴェリー(Tex Avery)作品群。そもそもトムとジェリーが目的で見ていた、私達にテックス・アヴェリー作などと解るわけもなく。小さかった私達は、ドルーピーやバーニー・ベア、スパイク、黒猫などの作品をまとめて「真ん中の話」などと呼んでいました。
このドルーピーなどの「真ん中の話」が「トムとジェリー」の2話目に入れられたのは1971年(昭和46年)から。それから「トムとジェリー」と共に1990年頃まで繰返し再放送されていました。

放送されていたのは、トムとジェリーと同じMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の作品。プロデューサーはフレッド・クインビーで、ドルービーシリーズや未来シリーズ、デカ吉チビ助シリーズ、黒猫シリーズなどのテックス・アヴェリー監督の作品を中心に、ディック・ランディーによるバーニー・ベア(クマのバーニー)シリーズ。その他一部のドルーピーシリーズはマイケル・ラーによる作品もある。

全体的に社会風刺的な作品が多いのが特徴。当時はそう感じなかったが、現在見ると意外に過激な作品が多い。主人公が動物なのにたいして、登場する美女は人であることが多い。実写(白黒)との組み合わせが出てくるのもこの作品群の特徴。

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テックス・アヴェリー

バックス・バニー、ダフィー・ダックなどワーナー・ブラザーズを代表するキャラクターを生み出す。その後トムとジェリーなどを世に送り出していたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)に移り、フレッド・クインビーの元でドルーピーなどのキャラクターを生み出す。

「トムとジェリー」の原作では、2人の台詞はほとんど無いが、日本で放送されていた初期の吹き替え版「トムとジェリー」はよくしゃべる。そしてナレーションもついているのだが、おそらくターゲットにしていた年齢層が低かったのと、英文が出てくるために説明しないと解りづらかったのだろう。これが結果的に初期の「トムとジェリー」を観ていた世代に強烈な印象を与えたのだろう。

アメリカンアニメ黄金時代の真っ只中にいたテックス・アヴェリーは「カートゥーンの世界では不可能なことなど無い」と言う考えのもとに現在のアニメーション達のマンガ物理学のベースとなるものを作り上げた貢献者でもある。ワーナーを離れたテックス・アヴェリーは「トムとジェリー」のウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラらと共にMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)のアニメーション作品の黄金期を作り上げた。